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Parts of the World Heritage

連休に東京から帰省した友人O

クルマに乗りこんだ彼に何処へ行くか?と聞くと
毛越寺の近くへ祖母の墓参りに行きたいと言う

平泉に向かった

コンビニで線香は買ったが花屋が見当たらない
線香だけの墓参りとすることにしたO

毛越寺の敷地の脇に隣接する墓地に到着
駐車場と地続きの開けた小さな墓所

ボクは車内に残り30m先のOをみていた、所在なく

火をつけ煙を出す線香を供え墓石に向かい手を合わせるO

それから隣の墓石の前に移動すると、しゃがみ込むO
供えられていた花から数本を抜き取った
えっ、花泥棒かよ・・

「おいっ、それはダメだよ、ご霊前でそんなことしちゃ!」

普段は真面目なOが軽犯罪を犯す様をじっと凝視した

花を抜き取り立ち上がったO
その花を持って歩きはじめた 隣の墓石を通り過ぎると小さな小屋に入っていった

「あれっ?お祖母さんの墓前に供えないの・・」

クルマに戻ったOに聞いてみると、こんなことだった
お祖母さんの墓の隣は親戚の墓
供えられていた花のうち、枯れていた数本を抜き取り捨てに行ったらしい

うーん、そうだったか・・

さすが「新宿ゴールデン街の良心」と評判のO
「盛岡路地裏の不届き者」なボクの不埒な推測は全くの的外れだった


平泉は「世界遺産」の町として地元では有名です

毛越寺本堂のパーツを撮影
木組みの朱色と要所に配された金属が気になる

神は細部に宿るか?
液晶モニタで撮影結果をみると
「・・・・・・・」
寺院なので神は近寄れなかったか?

SDIM1243@.jpg


SDIM1254@.jpg


SDIM1258@.jpg


庭園内の大きな池の周囲を巡り、常行堂にたどり着く
今度は全体像を撮影
「全部撮ればどっかのパーツはグッとくるんじゃない?」

SDIM1270@.jpg



世界遺産の前でのライブ
ぱっと頭に浮かんだのはこのミュージシャン、そしてこの曲

Sting 「Frangile」



【蛇足】

「写真家の眼前を室生寺の仏像は走り、板に油彩で描かれたジョコンダ家の女は微笑み、弱視の版画家が刷った極彩色の裸婦は宙を舞う」

細部に「something」が宿る彼らのマスターピース

somethingが宿る細部とは?
それは「part」ではなく「piece」でしょう

世界を構成するのが「part」なら
ボクは
固まるpartを解(ほぐ)した「piece」となって世界にコミットしていたい
絡まるpartを解(ほど)いた「piece」となって世界にコミットしていたい

one piece of them

ボクがコミットしたい世界とは?
そりゃ勿論

「このろくでもない、すばらしき世界」
(サントリーBOSS CMコピー:照井晶博)


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