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Rain Drops

梅雨空の朝

葉からこぼれ落ちずに残った雨粒が水滴になっていた


葉の上の3Dなドットの水滴

プクッと膨らんだ形がキュートな雨露が・・
あんまり可愛いものだから・・

「甘露」という言葉が生まれたのか?


【甘露】(デジタル大辞泉から抜粋)
1.中国古来の伝説で、天が地上の仁政に感じて降らす甘い露
2.天上の神々の飲む甘い霊液
3.煎茶の上等なもの
4.夏に、カエデ・カシなどの樹葉からしたたり落ちる甘い樹液
5.非常に美味しいこと。甘くて美味なこと。
 また、そのさま。「ああ、甘露、甘露」


エッ、「5」は知ってたけどね、それ以外は知らなかったな。

調べても存在しないので、勝手に新しい意味を"脳内 My 辞書"に追加します


6. 3Dなドットの雨露がプクッと膨らんだ形がキュートであまりにも可愛いさま。「ああ、甘露、甘露」

葉からこぼれ落ちずに残った雨露を見て・・ボクは呟いた

「ああ、甘露、甘露」


SDIM1429@.jpg



5. 非常に美味しいこと。甘くて美味なこと。
  また、そのさま。「ああ、甘露、甘露」


伝承によると・・
恵比寿様が飲んだとされる黄金色の液体
その液体を・・飲み込んだ後に
マルとボクは同時に呟いた・・

「ああ、甘露、甘露」


SDIM1084@.jpg


Madonna 「Rain」



【蛇足】

葉の上のランダムな配置の水滴を観て思った・・

「やるなー、表面張力
 頑張ってるなー、界面張力」


小学生のときに定期購読していた「学研の科学と学習」
いつも夢中になって読んだ
特に科学による"不思議の解明・謎解き"にワクワクした

かつて地球上の大陸は1つだった・・読みながらドキドキした
"プレートテクトニクス"という言葉をそのとき知った

オッサンになった今になって・・情けないが・・こう思う
ボクの中に知識とか教養と呼んでいいモノがあるとしたら・・
その90%は・・「学研の科学と学習」から獲得したんじゃないのか?

小学生のときは、「学研の科学と学習」を読めば読むほど
"リコー"になっていく気がした

だから今も
小学生の知識・教養で
水滴をみて、表面張力を連想するんだな

しかし・・

中学生用の「学研の科学と学習」は存在しなかった
それでボクの"リコー"の工程は停止した

やれやれ

ソファで眠っていたマルが起き上がり床に降りると
背骨をUの字に曲げ、お尻を突き上げ背伸びをした

マルが話しかけてきた

「中学生になるとオマエは"理"から"情"の世界へ興味を移した
 "不思議"から"不可思議"な存在に惹かれるようになった
 オマエの人格を形成したのは・・音楽・本・映画・・
 そう、音と物語から受けた影響で造られた人格なんだ」

「・・・・・」

「それから好奇心だけがフライングして走りだす」

「それじゃ・・僕自身が獲得した"自我"は・・?」

「・・ない」

やれやれ


マルは、ほらコレを見ろと言って床に爪で書き始めた
何かの数式だ・・

「これか・・?
 水滴の半径と表面張力から、水滴の内圧を計算してるんだ」

「・・・・・」

「ほら、オマエの"好奇心"とオレの"探究心"はさ・・全く別物だから」

「オマエはいったいナニモノなんだ?」

「猫だけど」

そう言って"不可思議"な猫は大きな欠伸を・・"3"回した


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