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ゆくとしくるとし


テレビの画面にでてきたのは二人組の漫才師「ゆくとし くるとし」
「なあ。今年はどんな年だった?」
「僕には365日だったかな」
「かなじゃない。誰にとっても1年は365日なんだ」
「地球も大変だ。365回もくるくる回るんだから……365回転ルッツだ」
「・・・?」
「地球は…後ろ向きに氷上をスーッと滑りながら跳び上がりのモーションに入る。次の瞬間。片足のトウを突き回転しながらジャンプするんだ。1年の間に365回転だ」
「くるくると?」
「そう。大晦日の真夜中に1度休んで元旦の朝にはまた1回転目から始めるんだ…ふう、タフだぜ地球は」
「初日の出くるくる。目が回らないのか?」
「大丈夫。地球はベテラン選手だ。かなりのベテランだ」
「ベテランの地球がくるくると」
「そう。時速1700kmで」
「シートベルトは?」
「もちろん必要だ。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)のない地球は急ブレーキを踏むかもしれない」
「そんな・・・」
「地球がブレーキを踏んでも安全なように…地軸は傾いているんだ」
「マエストロが振る指揮棒のように?」
「そう。地軸の傾きがソナタ形式で奏でる第4楽章クライマックスが大晦日なんだ」
「ブラボー」
「アンコールはないけどね」
「毎日は二度と戻らない」
「Every day is a new day」
「年老いた漁師は今日も海へと向かう・・・」

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年老いた自転車乗りはレースから足を洗って数年がたちました。
今年はグランフォンド(山岳コースをメインとした長距離系ロングライドイベント)に5回参加しました。
2017年9月17日開催の「八甲田グランフォンド」はきつかった。
台風18号が東北を直撃する前日。雨は降らなかったが強風の中を走った。
どこを?
往路:青森公立大学(青森市)→八甲田山登り(萱野高原〜酸ヶ湯温泉方面)→八甲田山下り→奥入瀬渓流上り下り→十和田湖
復路:違うルートで十和田湖→奥入瀬渓流上り下り→八甲田山登り(谷地温泉〜田代平〜八甲田温泉)→八甲田山下り→青森公立大学(青森市)
強風区間横風で側溝に落下した人や……etc.
走行距離は140㎞とそんなに長くはない割に
獲得標高が2807mなので足が削れらました(汗)

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八甲田酸ヶ湯温泉エイドステーション

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十和田湖エイドステーション

** *

2016年03月マルがひょいと出て行った。

2016年07月保護猫2匹がやってきた。
リビア山猫のようなキジトラは雌猫「メメ」
気むずかしくてなかなか近寄ってこないが猫じゃらしで遊びたくなると大声で鳴いて
「遊んで〜遊んで〜」と要求する。
メンドクセーけど可愛い娘。
2017年12月で2歳6ヶ月
サバシロ顔面ハチワレ雄猫「ニケ」
人なつこくってうるさくっていつも動き回っている。
ネズミの玩具を飲み込んで腸閉塞になってるのに診察のとき気持ちよさそうにお腹を触られていた。
メンドクセーけど可愛い息子。
2017年12月で1歳7ヶ月

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ここからは宣伝です。
ステマでも釣りでもありません。
完全無欠な宣伝です。堂々とした誘導です。

ボクの畏友「金井真紀」(http://uzumakido.com
彼女の最新刊「パリのすてきなおじさん」が好評です。
『難民問題、テロ事件、差別の歴史……。 世界は混沌としていて、人生はほろ苦い。 だけどパリのおじさんは、今日も空を見上げる。 軽くて、深くて、愛おしい、おじさんインタビュー&スケッチ集 中島京子さん推薦! 「パリは人種のるつぼ、おじさんのサラダボウルだ。 読めば21世紀の隣人の姿が浮かび上がり、 クスクスも赤ワインも、より味わい深くなる。」』(内容紹介)

ああ。
かつてはボクの駄文ブログにイラストを描いてくれたフリーライター兼イラストレーターが
今じゃ著書5冊の作家兼絵師と職業欄が漢字でうまるあっぱれな展開になっております。

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各誌に素敵な書評が載ったのですけど著作権もあるのでここでの紹介は控えます。
10月24日発売で既に三刷の展開となってますが・・・
発売当初は不安にかられた作家はボクにアマゾンレビューへの書評投稿を依頼してきまた。

以下は投稿者名「まる」で書いたボクの駄文です。

【著者の得意技連発にニヤニヤ】
本著「パリのすてきなおじさん」でも相変わらず各章のタイトルにしびれる。
前著『はたらく動物と』で僕が気に入ったのは
盲ろうの方と盲導犬の章に付されたタイトル
『自由とは ビールを 飲みにいく夜道』 だった。
暗い夜道を相棒盲導犬となんの気後れも気張りもなくフラリとビールを飲みに行く軽やかな描写に揺れる風の心地を感じた。

今回は各章のタイトルが「パリのすてきなおじさん」たちが著者の前で発した一言になっている。

「二分考えれば済むことを、みんな大げさに考え過ぎだよ」
「人生を学んでいるあいだに手遅れになる。大事なことを後回しにするな。」
「生まれ育った国にはもう帰らない。だからこそぼくは母国語を学ぶ」
「どこにだって、いいやつもいるしバカもいる。」
「選択肢はひとつ。前を向いて生きていくしかない。」
「大事なのは将来ではない。いまですよ。」

タイトルが目に飛び込む。
著者がパリで採取したおじさんたちの言葉。
インタビューされた”おじさん”はどこでこの科白を言うんだろ?
どんな話しの内容で、どんな展開で、どんな表情で言うんだろ?
ドキドキワクワクしながら読み進める。
その台詞は宗教でもなく哲学でもなく好きなことを好きなようにやってきた人間の内部で醸成された言葉。好きなことを続けてきた日々。ある者は軽やかに、ある者は地道に、ある者は頑固にやってきた。
ふふ。好きなことをやってこないと添えられた絵(ポートレイト)のような顔にはならないんだな。読者はその顔(絵)を見るだけでも眼福ですぞ。
ああ……世界はたくさんの色でみちている。
まさしく色々だ。
そして世界は色々な人生でみちている。
ドキドキワクワクニヤニヤして頁をくる指が止まる。
おじさんの話を聞くことでみえてくる地域と国の問題、歴史と移民の問題。
第二次大戦下のフランスでユダヤ人が迫害を受けていただなんて今回本書で初めて知った。
生存者の口から語られるその苛烈。
最終章。
通りがかりの書店で俳句本に目をとめたためにであったベトナム人の方。
その口から語られるベトナム戦争に翻弄された自らと家族の半生。
どうしてこういう方と巡り会う「出会いがしら」を著者はたぐりよせるのだ?
まるで操られているかのような偶然だ。
松茸狩り名人のような、昆虫採取の天才少年のようなその特殊能力のおかげで
「パリのすてきなおじさん」の人生の片々から世界の多様性を疑似体験できるのが本書です。

「どこにだって、いいやつもいるしバカもいる。」けど
「いいやつ」のほうがちょっとだけど多いはずだよ、きっと世界は。
そう思える幸せをかんじる本でした。

以上を投稿した2日後に彼女から嬉しいメールがきた。
『朝から担当編集者が騒いでるよ。
まるさんっていう人がめちゃめちゃいいコメントを書いてくれてます!
とても勉強になります!
だって。
猫まる、人まる、ともに感謝。』

えっへん(笑)

【Amazon】
https://www.amazon.co.jp/パリのすてきなおじさん-金井-真紀/dp/4760149112/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1514677643&sr=1-1&refinements=p_27%3A金井真紀

***

今年の10月から毎日聞いている「GoGo Penguin」
イギリスのピアノ・ベース・ドラムズの3人組
一応ジャズピアノトリオということだけど・・・
3枚目のアルバムがブルーノートから発売されたけど・・・
2018年2月にブルーノート東京でライブやるけど・・・
ジャズじゃくくれないとっても素敵な音楽です。
変拍子の波にたゆたう快感よ。

GoGo Penguin
" Hopopono " (Official Video)
https://youtu.be/-UtAV_azaBc

" Garden Dog BBQ " Live Session
https://youtu.be/6HtuAh62Dc4

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