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予告


みなさんご無沙汰しておりました。
いつも小生の駄文・戯文におつきあい頂きましてありがとうございます。

ご無沙汰していた理由は、仕事が忙しいとか、健康が損なわれたとか、一身上の都合とか、占いのお告げとか…ではありません。僕もマルも元気です。
実はですね。突然ですね…ちょっと長いモノを書きたくなりました。
拙ブログ「誰も寝てはならぬ」を少しお休みして、ブログ用ではない別の長い物語を書きたいと思ってしまいました。

しかし。当然と言えば当然ですが、書きたいから書けるかというと…ハイ、書けませんでした。
書けないのに…書きたい気持ちだけはある。けど書けない。

ちょっと長い物語を書くなら、まずはプロットから考えるか?プロットのアイデアはやって来ません。
宅配便でアイデアが届くこともありませんでした。
ある小説家は書けないときには、最初にタイトルを決めるそうだ…タイトルを器と考えて、そこへ入れる物語を書く。
タイトルを考えました。
ユーモアと機知に富んだ、おしゃれで軽やかな、あるいは重厚で哲学的な…そんなタイトルは空を見上げても降ってきませんでした。

そんなとき。
録画していたTV番組「SWITCHインタビュー達人達」の「久石譲x吉岡徳仁」の回を5月の下旬に観ました。
久石さんがこんなことを言っていました(あくまで僕の記憶ですが)。
映画音楽はなんといっても脚本できまる。いい脚本を読むと作曲のアイデアが次々とうかぶ。自分にとって良い脚本とは最初にストーリーを決めてから書かれた脚本じゃない。最初にストーリーを決めずに登場人物の行動でストーリーが動いていく脚本のほうが人物がイキてきて作曲のアイデアが浮かぶ。

うん。そうしよう。単純な僕は…そうすることにしました。
そうして書き始めてみると、10日間で書き上がりました。

すると。誰かに読んでもらいたいという気持ちになってしまって…もじもじ。

しかし。今回の物語はブログに掲載するには長いのです(元々ブログに掲載しないつもりで書いてますから)。
実際の分量は短編小説くらいですから、そんなに長くはありません。
しかし。ブログに掲載するには短編小説の分量はかなり長い。
長いことを知らないで読み始めた方は驚くだろう。「やれやれ」と思うだろう。
強行掲載にふみきれば、当ブログを訪問してくださる皆様へしかけるテロになりはしないかと思いました。
そうだ。予告なしの不意打ち騙し討ちだからテロになるんだ。
「桜田門外の変」だって、きちんと手紙で予告すればテロではなかったかも?

『春とは名ばかり余寒なお去りがたき折、伊井様にはますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
 さて、きたる安政七年三月三日、所は桜田門外にて伊井様を襲撃致す仕儀に相成りました。
 その際はご挨拶せずに斬りつけることになるやもしれませぬ。ご無礼の段、平にご容赦ください。
 寒さ厳しき折、お風邪など召しませぬようご自愛ください。』

うん。予告するとテロ濃度が大分低下するな…と思ったわけです。

そこで今回の「予告」です。

次回掲載される駄文は少々長うございます。 皆様におかれましては、お時間に余裕のあるとき、 お急ぎでないときに 読んで頂ければ幸甚に存じます。


実は……タイトルがまだ思い浮かびません。
相変わらず空を見上げてもタイトルは降ってきません。宅配便でも届きません。
ニュース・キャスターがTVの前の僕に向かって
『あのさあ、君。タイトルだけどね、こんなのはどうかなあ……』
と、タイトル案を話しかけてくれる…こともない。

もう少しお待ちください。

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