Circle
ボクの目の前で寝そべる猫 マル
彼をみて思った、イヤ、想ったこと
円 丸
昔、NHKドキュメンタリーで放映された手塚治虫の仕事場
彼はインタビューに答え・・
「年をとったら直線が描けなくなって、まっすぐ線をひけないんだよ。
けどね、円ならまだ大丈夫、自信あります、コンパスを使わなくても
完全な円が描けるんですよ、僕」
そう言って、彼は満面の笑みになった
その時ボクは、"おお神業"とは思わなかったが、手塚治虫の完璧さを思った
欠けることのない円(まる)を想った
子供の頃、こう思った
円は完璧に描くことができるのか?
コンパスを使って描いた丸は完璧なのか・・?
コンパスを使ってボクが描いた円には僅かに微妙な歪みができた
マンホールの蓋をみると思った
"この円は完全か?"
完全な円に見えないのは真上から見てないからなのか?
蓋の真ん中に立ったとしても、見おろした頭が前方にずれて真上から見おろせないよ
それより、蓋の真ん中が何処か分からないしな・・・
円は完全につくれるのか・・?
数年後に授業でアイツの存在を知った
"パイ"
π=3.141592653589793238462・・・・・
際限がない・・とらえどころがないんだ・・
円周=π x 直径だから・・
えっ、円周はとらえどころがないんだ・・
それじゃ・・円は不完全なの? 丸は不安定なの・・?
ミッシング・リンク(Missing Link) "失われた鎖"
人類における進化の過程で連続性の欠落した部分
類人猿から直立二足歩行人類へ飛躍的進化をとげた過程の化石証拠が乏しい
この化石証拠が欠落した進化過程の部分が
ミッシング・リンク(失われた鎖)
ボクは…リンクじゃなくリングだと理解していた
同じ軌道の円環の上を歩く猿人、原人、人類を頭の中に描き
その一部、つまり飛躍的に進化した謎の部分、欠落した円環の謎の部分が
"ミッシング・リング(Missing Ring)"だと思っていた
その欠落のために"閉じられない円環"だと、理解していた
しかしそれは間違いで、リングじゃなくてリンクだった
ボクの理解だとそれは、"進化の連続性(Link)"じゃなくて
"円環〜循環(Ring)"だった
「類人猿から原人~人類への進化」を生命の"循環"、もしくは"輪廻"のような概念で捉えてしまっていた
耳から"音"として入った言葉にボクの"落ち着きのない脳"は飛びつき反応する
そしてドリブルしながら単独でゴールをめざす
フィールドを見渡しパスを出すなんて考えもしない
"落ち着きのない脳"がドリブルを始める起点はほとんどがオフサイドだ・・
そして自分勝手なストーリーをつくる
生命の循環と輪廻の謎『Missing Ring』・・欠けた円環
何年もたって文字で言葉を目にする
こうして間違いが判明し、誤謬で欠けていた"円環が閉じた"
それでも・・"閉じない円環"は残ったままだった
人は何処からやってきて、何処へ向かってるのか?
『ほぼ完全な円』
『非円形な丸? いや・・マル』
ボクは勘違いする、頻繁に
"落ち着きのない脳"がオフサイドを告げるレフェリーのホイッスルを無視してドリブルを開始するからだ
サッカーボールの中は空気じゃない空想だ
友人Tが、小説「リング」をボクに勧めたときだ
Tはただの読書好きじゃない、手練れの読み手だ
彼が勧めた本を読んでみると、ほとんどハズレがない
しかし彼は、本の内容を説明するのは得意ではなかった
読書人としては"不完全な円"のような存在のT
「リング」について彼が語ったコトでボクの脳が反応した箇所は・・
『怖い小説なんだよコレ。特に貞子がスゲー怖いんだ』
ボクが想ったこと
スゲー怖い"ボクシング小説"ってなんなんだ・・?
貞子って・・? "ボクシング小説"で怖い女が重要な役割なのか・・?
間違いに気づいたのは本を読み始めてすぐだった
それは、ボクシング小説ではなく"ホラー"だった
ボクが勝手につくった謎は氷解した
『円環は閉じた』
Elton John 「Circle Of Life」
【蛇足】
『たま(玉・珠)』
完璧な例えや宝の例えにつかう言葉
傷無き玉:完全無欠なもの
掌中の珠:最も大切にしてるもの
うん。
玉は立体だけに円・丸より完璧感が高いし神々しさも感じるな・・
ん?
マルがボクをじっと見て、右前足を顔の前で左右に振って、こう言った
『ダメ、ダメ』
「何が?」
『名前を変えちゃダメだ、オレはこの名前が気に入ってるんだ』
「・・・・・・?」
『"タマ"はイヤだ!』
彼をみて思った、イヤ、想ったこと
円 丸
昔、NHKドキュメンタリーで放映された手塚治虫の仕事場
彼はインタビューに答え・・
「年をとったら直線が描けなくなって、まっすぐ線をひけないんだよ。
けどね、円ならまだ大丈夫、自信あります、コンパスを使わなくても
完全な円が描けるんですよ、僕」
そう言って、彼は満面の笑みになった
その時ボクは、"おお神業"とは思わなかったが、手塚治虫の完璧さを思った
欠けることのない円(まる)を想った
子供の頃、こう思った
円は完璧に描くことができるのか?
コンパスを使って描いた丸は完璧なのか・・?
コンパスを使ってボクが描いた円には僅かに微妙な歪みができた
マンホールの蓋をみると思った
"この円は完全か?"
完全な円に見えないのは真上から見てないからなのか?
蓋の真ん中に立ったとしても、見おろした頭が前方にずれて真上から見おろせないよ
それより、蓋の真ん中が何処か分からないしな・・・
円は完全につくれるのか・・?
数年後に授業でアイツの存在を知った
"パイ"
π=3.141592653589793238462・・・・・
際限がない・・とらえどころがないんだ・・
円周=π x 直径だから・・
えっ、円周はとらえどころがないんだ・・
それじゃ・・円は不完全なの? 丸は不安定なの・・?
ミッシング・リンク(Missing Link) "失われた鎖"
人類における進化の過程で連続性の欠落した部分
類人猿から直立二足歩行人類へ飛躍的進化をとげた過程の化石証拠が乏しい
この化石証拠が欠落した進化過程の部分が
ミッシング・リンク(失われた鎖)
ボクは…リンクじゃなくリングだと理解していた
同じ軌道の円環の上を歩く猿人、原人、人類を頭の中に描き
その一部、つまり飛躍的に進化した謎の部分、欠落した円環の謎の部分が
"ミッシング・リング(Missing Ring)"だと思っていた
その欠落のために"閉じられない円環"だと、理解していた
しかしそれは間違いで、リングじゃなくてリンクだった
ボクの理解だとそれは、"進化の連続性(Link)"じゃなくて
"円環〜循環(Ring)"だった
「類人猿から原人~人類への進化」を生命の"循環"、もしくは"輪廻"のような概念で捉えてしまっていた
耳から"音"として入った言葉にボクの"落ち着きのない脳"は飛びつき反応する
そしてドリブルしながら単独でゴールをめざす
フィールドを見渡しパスを出すなんて考えもしない
"落ち着きのない脳"がドリブルを始める起点はほとんどがオフサイドだ・・
そして自分勝手なストーリーをつくる
生命の循環と輪廻の謎『Missing Ring』・・欠けた円環
何年もたって文字で言葉を目にする
こうして間違いが判明し、誤謬で欠けていた"円環が閉じた"
それでも・・"閉じない円環"は残ったままだった
人は何処からやってきて、何処へ向かってるのか?
『ほぼ完全な円』
『非円形な丸? いや・・マル』
ボクは勘違いする、頻繁に
"落ち着きのない脳"がオフサイドを告げるレフェリーのホイッスルを無視してドリブルを開始するからだ
サッカーボールの中は空気じゃない空想だ
友人Tが、小説「リング」をボクに勧めたときだ
Tはただの読書好きじゃない、手練れの読み手だ
彼が勧めた本を読んでみると、ほとんどハズレがない
しかし彼は、本の内容を説明するのは得意ではなかった
読書人としては"不完全な円"のような存在のT
「リング」について彼が語ったコトでボクの脳が反応した箇所は・・
『怖い小説なんだよコレ。特に貞子がスゲー怖いんだ』
ボクが想ったこと
スゲー怖い"ボクシング小説"ってなんなんだ・・?
貞子って・・? "ボクシング小説"で怖い女が重要な役割なのか・・?
間違いに気づいたのは本を読み始めてすぐだった
それは、ボクシング小説ではなく"ホラー"だった
ボクが勝手につくった謎は氷解した
『円環は閉じた』
Elton John 「Circle Of Life」
【蛇足】
『たま(玉・珠)』
完璧な例えや宝の例えにつかう言葉
傷無き玉:完全無欠なもの
掌中の珠:最も大切にしてるもの
うん。
玉は立体だけに円・丸より完璧感が高いし神々しさも感じるな・・
ん?
マルがボクをじっと見て、右前足を顔の前で左右に振って、こう言った
『ダメ、ダメ』
「何が?」
『名前を変えちゃダメだ、オレはこの名前が気に入ってるんだ』
「・・・・・・?」
『"タマ"はイヤだ!』